地震保険の補償内容は主契約である火災保険によって決まる!

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地震保険は主契約となる契約中の火災保険の保険期間に合わせて設定する保険で、単独で契約することはできません。保険金額は主契約である火災保険と同額でということではなく、火災保険の支払限度額の30~50%の範囲内で設定することが決められています。同一敷地内に所在し、同一被保険者の所有に属する建物や家財で判定しますが、さらに原則、同一敷地内ごとに建物5,000万円、家財1,000万円が限度です。

 

地震保険の補償範囲について

地震保険の保険金額が火災保険の支払限度額の30~50%で定められている理由は、巨大地震の発生時に地震保険の保険金の支払いに支障が出ない範囲で引受けを行っているからです。さらに生活の安定に寄与するという目的ですので、下限として30%が定められています。

地震保険の保険期間の決定方法は?

地震保険の保険期間は最長5年です。しかし主契約である火災保険の保険期間によっては、契約が可能な保険期間が異なってきます。地震保険の保険期間が2~5年の契約は長期契約になりますが、この場合には保険料を一括払いすることが可能です。保険期間に応じて保険料の割引が適用され、長期係数を保険期間1年の保険料に乗じた金額が保険料になります。

保険期間と長期係数

なお、地震保険の保険期間とそれに伴う長期係数は次のとおりです。

・2年    1.90

・3年    2.75

・4年    3.60

・5年    4.45

火災保険の長期契約と地震保険の契約方法

例えば火災保険の保険期間を10年とし、保険料を一括払いで契約した場合には、地震保険は保険期間1年ごとに自動継続する契約、もしくは保険期間5年後に自動継続する契約のどちらかを選ぶことになります。火災保険の保険期間と払いこみ方法によって、地震保険の契約方法は次のとおり異なります。

・火災保険料の払込み方法が年払いの場合

地震保険は保険期間1年の自動継続での契約になります。

・火災保険料の払込み方法が一括払いで保険期間5年以下の場合

地震保険の契約は次のいずれかです。

①保険期間1年の自動継続での契約

②火災契約と同一の保険期間(2~5年)での長期契約

・火災保険料の払込み方法が一括払いで保険期間5年超の場合

地震保険の契約は次のいずれかです。

①保険期間1年の自動継続での契約

②保険期間5年の自動継続での契約

・上記以外の場合

地震保険は保険期間1年の自動継続での契約になります。

主契約である火災保険の補償内容の確認を

地震保険の契約は、保険期間や保険金額など、主契約である火災保険がもとになります。既に火災保険の契約がある場合には火災保険の補償内容を確認する必要がありますし、これから火災保険への加入を検討する場合には、合わせて加入する地震保険の補償内容がどのようになるかも確認するようにしましょう。

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