地震保険の査定方法はご存知ですか?建物と家財の保険金は?

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地震保険に加入する際には、保険料がいくらになるのかということや制度の仕組みなどに目が向いてしまいがちです。実際に地震が発生した際にどのように建物や家財の損害が査定されて保険金が支払われるのかは知らないという人がほとんどでしょう。基本的にどのように保険金の支払いが行われるのか、査定方法などを理解しておくようにすると良いでしょう。

 

地震保険の保険金

地震保険の保険金は火災保険と保険金の支払われる方法が異なります。火災保険は保険金額を上限として実際の損害分が支払われる実損払方式となっています。地震保険では全損(100%)、半損(50%)、一部損(5%)といった3段階の区分に該当する場合に保険金が支払われます。ただしこの区分については、地震保険が2017年1月に改定される予定のため3区分から4区分に(半損が大規模半損と小規模半損へと分類する)細分化が行われます。

被害額と保険金が合致しないケースも

地震保険では一定の基準に該当しなければ保険金は支払われませんので、一部損に認定されたとしても建物の修理代が不足するということもあるでしょうし、家財は被害額より多く支払われることもあるでしょう。

保険金が支払われるまでの流れ

火災が発生して家が焼失した場合には、損害鑑定により被害が確認されます。火災のあった現場を確認し、写真の撮影や図面の作成など鑑定人が損害についてのレポートを作成します。その後、保険会社で契約内容や入金確認などが行われ保険金が支払われます。しかし地震は火災とは違って発生すると被害も広域に及ぶという特徴があります。地震保険の保険金支払いのためにそれぞれの家を細かく鑑定して調査報告を作成していると、保険金が支払われるまでに膨大な時間がかかります。そのため迅速に保険金が支払われるような仕組みになっています。

地震保険の保険金の査定方法とは?

地震保険は火災保険とセットで加入する保険ですので、保険目的は建物か家財のいずれか、もしくは両方ということになるでしょう。建物と家財の保険金の支払いにおける査定方法はそれぞれ異なります。

・建物の査定方法

建物は主要構造部(柱、外壁、屋根、基礎など)の損害が、どのくらいの割合で損害を受けたかを判断していきます。

・家財の査定方法

家財の場合、損害額が家財の時価の10%以上にならなければ一部損に該当しません。地震保険では基本的に家財をいくつかの種類ごとに分類し、さらに細分類して損害ポイントを積算して査定していきます。損害認定についてはやり方が何度か変わってきていますので、思ったほど被害がなくて良かったと思っている場合でも一部損の認定基準を満たすケースもあります。

被災した場合には損害状況の撮影を

地震で被災した場合には家の中が散乱するためまずは片付けを行うと思いますが、その前に散乱した家の中を写真に撮影しておくと良いでしょう。損害状況の査定の際に、被災直後の家の中の様子は覚えていないことも多く、破損したものは廃棄していることもあって明確になりにくいでしょう。そのため写真に残して置くことで保険金の請求の際に役立たせることが可能です。

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