鳥取の地震から今後地震が起こると予想される地域は?

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日本は世界でも有数の地震大国と言われており、世界で発生する地震の10~15%が日本で発生している状況です。さらにM6以上の巨大地震については、世界の20%が日本で発生している状況です。2016年10月21日、この日の午後最大震度6弱の地震が鳥取県に発生しました。大きな地震がこれまでも繰り返し起きていましたが、震源地付近に活断層は確認されていません。それなのになぜ地震が発生したのでしょう。

 

 

鳥取で発生した地震の特徴

この地震の特徴は、震源付近で明確な活断層が確認されておらず地下の浅い場所が押し合うことにより発生する「横ずれ断層型」の地震であることです。鳥取付近は中国地方の中でも地震活動が活発な地域で、政府は今後鳥取県や島根県東部などを含む中国地方北部でM6.8以上の地震が今後30年以内に起こる確率を40%と発表しています。島根県で1943年にM6レベルの地震が2度発生した半年後に、M7.2の鳥取地震が発生し、さらに2000年にはM7.3の鳥取県西部地震が発生しています。

なぜ鳥取で地震が発生したのか

紀伊半島から四国沖の南海トラフ周辺は、陸側のプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込んだような形になっていてプレート同士が押し合っています。中国地方の日本海側は、瀬戸内側より年3~4mm東にずれ動いているため、このひずみが集中しやすい地域が存在します。それが鳥取で、地盤が比較的軟らかなことからひずみが溜まりやすく、さらに今回震源となった場所の付近はここ数百年M7クラスの地震が発生してなかったことからひずみがたまっていたと考えられます。山陰地方は地殻がひずんでいる状態で、地震が多発する地域が日本海側の内陸に帯状に広がっていることで今回の規模の地震は起きやすい地震だったようです。

今後地震が予想される地域は?

今後地震が起こると予想されている海溝型地震の南海トラフは、M8~9クラスの地震で、30年以内に地震が発生する確率は70%と言われています。ただし、いつどこで地震が発生するかについては、確実なことは誰にも予測することができません。

地震大国日本で生活するために

日本が位置する場所は、1年あたり数cm程度の速度で水平運動を続けるプレートとプレートの境界です。プレートの境界付近は岩盤がぶつかり合い、そのひずみが限界に達すると突然破壊して地震発生の原因をもたらします。この地震大国である日本で生活するのであれば、地震から免れることは不可能といえるかもしれません。しかし地震による被害を最小限に食い止めることはできます。事前に地震が発生した時のための対策を講じておき、いざ発生した時の備えとして生計の立て直しが可能になるように地震保険などを検討することも大切です。

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