日常や仕事の中でのリスクに対応する賠償責任保険とは?

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賠償責任保険には様々な種類がある

 偶然に起きた事故で第三者に死傷を負わせたり、物品を損害した場合など、法律上賠償責任を負担しなくてはいけなくなった場合、被害者の損害の不足を補う保険が賠償責任保険です。賠償責任保険には色々な種類があり、個人向け、企業向け、特定業務向け、職業人用のものと分かれています。一般的な保険と違うのは、保険者と被保険者、被害を受けた被害者が存在した中でその賠償責任を負担するための保険で、加害者と被害者の両方を保護してくれます。賠償責任保険には次のようなものがあります。

 

個人向け賠償責任保険

 日常生活で起こった賠償責任に対しての補償をする保険です。被保険者の同居の親族が、他人に誤ってケガをさせてしまったり他人のものを壊してしまった場合に補償される個人賠償責任保険が代表的です。

 補償範囲が広いことが特徴で、例えば自分が飼っている犬が人を噛んでケガをさせてしまった場合や、住んでいる集合住宅で水漏れによって下の階に被害が及んだ場合、または自分の子供が他人のものを壊してしまった場合、買い物中に店のものを落として壊してしまった場合など適用されるケースは様々です。

 他にも、ゴルフのプレー中などに発生する事故を補償するゴルファー保険や、テニス施設で行われる練習や競技、指導中の賠償事故や傷害事故、用品損害を補償するテニス保険などもあります。

 

 企業向け賠償責任保険

 ・施設所有管理者賠償責任保険

施設の所有者・占有者が負担する可能性のあるリスクをカバーしてくれる保険です。

・請負業者賠償責任保険

請負業者が依頼人の物品を誤って作業中に破損してしまったり、人にケガをさせてしまった時に補償してくれる保険です。

・生産物賠償責任保険

行った仕事に不備があり、お客さんに損害を与えてしまった場合に補償してくれる保険です。

・受託者賠償責任保険

他人から預かった品に損害を与えてしまった場合に補償してくれる保険です。

 

特定業務向け賠償責任保険

 自動車管理者賠償責任保険が代表的な特定業務向け賠償責任保険で、例えば自動車整備工場や駐車場管理者など自動車の管理を業としている人が、預かっている他人の自動車を傷付けてしまったり盗難にあった場合に補償されます。

 

専門職業人賠償責任保険

 弁護士、公認会計士、医師、看護師など専門職業の資格を持つ人や、LPガス販売事業者といった専門的事業を営む人を対象とする損害賠償責任保険です。資格や業務の特性に応じた内容になっており、様々な種類に分類されています。主に職業別の団体保険制度が運営しています。

 例えば、医療事故で医師側に否があった場合に補償をしてくれる医師賠償責任保険や、弁護士業務で依頼人に損害を与えてしまった場合に補償をしてくれる弁護士賠償責任保険があります。

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