中古車を購入して自動車保険に加入する場合、車両保険も加入したほうが良いか迷うケースもあるでしょう。
新車であればもし事故を起こした時のためにと真っ先に加入することを検討する車両保険ですが、中古車になると車自体の価値はどうなのかなど、迷いが出てくるケースが多いようです。
車両保険に加入した方が良いケースとは？
そもそも古い車なのだから、ボディに多少小さい傷が付いたとしても気にならないという場合は修理をしないという選択肢もあるでしょう。しかし全損の場合などは新たに車を購入することを検討する人もいるでしょうし、いずれにしても急な出費に備えるために基本的には車両保険に加入したほうが良いとも言えます。
また、ローンで購入して万一事故で全損になってしまえば、ローンだけが残ってしまいます。このようなケースに備えるために車両保険に加入しておき、ローンの返済に充てるという考え方もあります。
ローンの残債が清算できるくらいの預貯金はある？
オートローンや銀行ローンで車を購入している場合、車の価格関係なく加入しておいたほうが良いと考えられます。
事故で廃車になればローンの残債は精算しなければ廃車処理が出来ません。その額を預貯金などで賄える場合は別ですが、資金の準備ができない場合は車両保険に加入しておくことで清算する費用は賄うことはできるでしょう。
修理費用は預貯金から賄えるなら…
ただし車自体が古いと車両保険に加入しても補償額が数十万円以下というケースもあります。さらに多少の傷はそのままでも気にならないという場合や、また次も貯金で中古車を買うという場合などは、車両保険に加入しないという考え方もできます。
車両保険に加入する・しないの境界線はどこ？
対人や対物など相手に対する補償は時に数千万や億単位になるケースもあり、個人で補償ができるような額ではありません。しかし車両保険の場合、最大でも自分が負担するのは自身の車の価値のみです。
事故で修理が必要になったとしても、預貯金から修理代が捻出できる場合や、廃車になっても新たに車を買うくらいの資金は持っているという場合には、車両保険に入っておかなくても良いでしょう。
車両保険には加入したいけれど保険料の負担が心配な時は
いずれにしても急な出費はやはり困るケースが多く、自動車の修理は少しのへこみなどでも10～20万かかることもあります。
車両保険には入りたいけれど保険料は節約したいという場合、補償範囲を限定して保険料を割安にするエコノミープランを検討すると良いでしょう。
ただしエコノミープランは事故相手が解っているケースが対象となりますので、自損事故や当て逃げ事故は対象にならないことを理解しておくことが必要です。
本来であれば自損事故も補償される一般プランが理想的かもしれませんが、自損事故は自身の安全意識で避けることができる可能性も高いため、エコノミープランを検討することで保険料の負担を少なくすることができます。
