自動車保険の任意保険と自賠責保険の違いは?

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自動車の保険には、加入が義務付けられている強制保険である「自賠責保険」と、任意保険である「自動車保険」があります。

 

 

自賠責保険は加入義務のある保険

自賠責保険は強制保険なので、二輪や原付を含む全ての自動車が加入する義務のある保険です。自動車を購入した際には必ず加入することになりますし、車検の際にも加入していなければ通りません。

自賠責保険の補償範囲

事故が発生した際に、自賠責保険から補償されるのは事故の相手のケガや死亡に対する対人賠償事故のみです。さらに保険金には上限があります。傷害による損害で最高120万円、死亡による損害でも最高3,000万円までですので、多額な賠償や対物賠償についての補償としては自賠責保険のみでは不足が生じる場合があります。

自動車保険は任意の保険

一方の自動車保険は加入が義務ではなく任意のため、全ての自動車が加入しているというわけではありません。対人・対物補償については加入率が約70%、搭乗者障害補償と車両保険は約40%という状況で、都道府県によってもばらつきがありますし、車の価値を考慮して加入を検討する人が多いようです。

自動車保険の補償内容

自動車保険は、自賠責保険で補償されない部分をカバーするために加入することが多いでしょう。自動車保険の補償は大きく分類すると次の3つに分けることができます。

・相手への補償

事故により相手を死傷させた場合の対人賠償、相手の財物を壊してしまった場合の対物補償があります。

・自分や同乗者のケガの補償

事故により自分や同乗者がケガを負ったり死亡した場合の補償

・自分の車に対する補償

自分の車の修理代や盗難などに対する補償

自動車保険に加入していないと手続きは自分で行うことに

自賠責保険には加入していても、自動車保険に加入していない状況で事故を起こした場合には、どのような手続きを自分で行うことになるのでしょう。例えば事故直後の対応や相手方との示談交渉、保険金支払いまでの手続きなど様々なことを自力で行う必要があります。

自動車保険に加入していれば保険会社が手続きしてくれる

現在自動車保険のサービスはどの保険会社も充実していて、提携修理工場を紹介してくれたり、レッカーサービスを手配してくれたり、他にも初期対応に事故相手への代車の手配や治療費請求の連絡など事故で精神的にダメージを負った状態で自分では手続きしにくいことを変わりに行ってくれます。また、事故の相手方と示談交渉を行ってくれますし、契約内容に応じたケガの治療や休業補償についても保険金として支払ってもらえます。自動車保険は自分だけでなく、事故相手や自分以外の人を守るためにも必要な保険です。加入していない場合には検討することをお勧めします。

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