巨大津波が発生した東日本大震災の被害とは

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記憶に新しい3.11東北地方太平洋沖地震

 2011年3月11日に起きた東東北地方太平洋沖地震。その規模はマグニチュード9.0最大震度7という巨大な地震でした。震源地は仙台市の東方70kmに位置する三陸沖で、東北地方を中心として数分間揺れ続けました。その揺れに続くように巨大な津波が発生し、東日本の太平洋側の地域はとても大きな被害を受けました。

 

 

東北地方太平洋沖地震によって起きた災害「東日本大震災」

 

地震による津波で浸水被害は建物の5階部分まで及んだ地域もあります。約17mもの津波に襲われ市街地全体に被害が生じた岩手県の陸前高田市では、人口の7%の人たちがこの津波によって亡くなりました。

 

東日本大震災で避難した人は最大約47万人、今だに仮設住宅で生活せざるをえない人が約17万人、そして残念ながら亡くなってしまった人は約1万6千人、行方不明者も約2500人以上で捜索活動は止むことはありません。関連死を含めると犠牲になった人は約2万1千人を超えます。多くの人がこれまで暮らしていた家と生計の手段を失いました。

 

 

東日本大震災はなぜ被害が拡大したのか

 

地震の影響だけでなく、津波によるもの、火災、停電、そして福島第一原子力発電所の事故など様々なことが複合して大規模な災害をもたらした震災です。地震が引き起こした津波が1986年に起きたチェルノブイリ事故以来の原発事故を招く結果となりました。

 

 

原子力発電所の事故

 

東京電力福島第1原子力発電所が津波により、原子炉3基のメルトダウンを起こしたことで放射能汚染が広がりました。原子力発電所付近に居住していた約16万人以上の人たちが避難をし、現在も仮設住宅で生活している人はこの避難した人たちの約10%にあたる人たちです。一部の地域では放射線量が高く帰還できる状況ではありません。故郷を離れて生活する人たちが多く存在しているのです。

 

 

本当に1000年に1度の津波だったのか

 

東日本大震災により発生した津波は、1000年に1度の周期で起きた津波と言われることが多いです。これは869年に発生した貞観地震による津波は、東日本大震災で起きた津波と同じレベルの規模だったによるものです。しかし約400年前に起きた仙台平野を襲った慶長大津波では、その被害は仙台平野だけでなく北海道東部から福島県相馬まで及んでいたことも明らかになっています。そのため今後は1000年に1度ではなく、400年に1度と認識して未来の子孫たちのための対策を考えて行く必要があります。

 

 

もし地震で家が崩壊したら

 

地震に対する補償には火災保険に付帯できる地震保険などがあります。地震で被害を受けるとその状況を損害保険会社に説明するなど所定の手続きを経て保険金を受け取ることができます。どのような状況の時に支払いが行われるのかなどを把握しておき、今後は地震などに対しての備えを日常から意識して行うということが重要になるでしょう。

 

 

同じ悲劇を生まないためにできること

 

津波の被害は、他にも国内史上最高の津波38.2mを記録した三陸大津波は約120年前に起きています。どの周期で訪れるかもはや予測のつかない状況ですので、同様の悲劇を繰り返さないためにもこれから自分たちに何ができるかを検討していく必要があります。

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