自転車事故に備えるためには個人賠償責任保険?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
5b6380a544e13938bc46512ed1329386_s

自転車を日常の移動手段に使う人は少なくありませんが、自転車事故を起こしてしまい多額の損害賠償を請求されるといったケースも増えています。
自転車に乗る人は他人事として考えるのではなく、もし自分が自転車事故を起こした時に相手に対する賠償責任はどうなるかを理解しておく必要があります。

自転車事故に備えるには「自転車保険」?
日常的に利用する自転車は手軽に乗れてとても便利ですが、一歩間違うと他人を死傷させる凶器に変わる可能性もあります。
そのため自転車事故に備えるために保険に加入しておくことが必要です。自転車事故に備える保険として「自転車保険」がありますが、年間保険料も5,000円から1万円程度で加入できます。

「個人賠償責任保険」を付帯すればOK?
自分がケガをした時に入院や通院・手術、そして死亡時に備える「傷害保険
に、日常生活の中の偶然の事故で他人に賠償責任を負うことになった時の補償である「個人賠償責任保険」をセットしたものが自転車保険です。
しかし自転車保険に加入しなくても、現在火災保険や自動車保険、傷害保険などに加入しているのなら個人賠償責任保険を特約として付帯しても良いでしょう。
特約の保険料は年間1,000円程度ですみますし、家族が引き起こす日常的な事故の賠償責任についても補償されます。

損害保険会社などによって補償内容が異なることに注意
なお、個人賠償責任保険は損害保険会社や商品によって内容が異なりますので、次のような項目を確認しておく必要があります。
まず損害補償額の上限は、5千万円、1億円、無制限など異なっています。事故の対象は日本国内外なのか、それとも日本国内のみなのかという部分でも異なりますし、被害者側と示談交渉を行う場合の弁護士費用を補償してくれる示談交渉サービスが付帯されているかどうかも異なりますので注意しましょう。
特約として付帯してもそれほど高くない保険なので、できるだけ補償範囲を広く、そして損害賠償額の上限は高く持つようにすると良いでしょう。

TSマークが貼られていれば大丈夫?
なお、乗っている自転車の点検や整備を専門の整備士に依頼した場合に貼付される「TSマーク」にも傷害保険と賠償責任保険が付帯されています。
TSマークには2種類あり、赤色TSマークなら5,000万円、青色TSマークなら1,000万円が死亡もしくは重度後遺障害の時の賠償責任補償の上限です。
相手が事故で死亡もしくは重度後遺障害(1~7級)になった時だけ支払われるという点にも注意しておきましょう。

賠償責任への備えとして十分か考えてみること
また、個人賠償責任保険なら、例えば世帯主が加入しておくことで家族全員の賠償責任が補償されます。
しかしTSマークの場合はTSマーク貼付自転車に搭乗中の人だけ対象になるので、その違いも理解しておく必要があります。
賠償責任として備えるには、TSマークだけでは十分な備えとは言えないので、個人賠償責任保険などで備えておくことを検討するようにしましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。