家族が起こした事故でも補償される賠償責任保険とは?

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家族の誰かが自転車で走行中、歩行者にケガを負わせてしまったなどで生じた損害賠償を補償する保険に「個人賠償責任保険」があります。
記名被保険者だけでなく、その配偶者や同居の親族、別居している未婚の子など、世帯主が加入することで家族全員が対象になる被保険者の範囲の広さが魅力の保険です。
買い物中に謝って陳列棚の食器を割ってしまった場合や、散歩させていた犬が他人にケガを負わせてしまった場合など、家族が自転車を普段使っている時や犬を飼っている家庭であれば加入しておくと便利です。

個人賠償責任保険への加入方法
個人賠償責任保険は単体で加入するのではなく、自宅の火災保険や車の自動車保険、ケガなどに対する傷害保険というように、何らかの損害保険の特約として付帯する形で加入します。
月々の保険料が数百円程度なのに対し、補償額は無制限や1億円など、充実していることも特徴として挙げられます。
また、クレジットカードを保有している人ならサービスとして特約付帯できるケースもありますので確認して見ると良いでしょう。

補償されないケースや補償される家族の範囲とは?
個人賠償責任保険に加入する際に、保険では補償されないケース、そして補償の対象になる家族の範囲は確認しておくことが必要です。

●個人賠償責任保険の対象にはならないケース
対象とならない事故として、次のようなケースがあります。
・職務の遂行中に起きた賠償事故
・車両(船舶や航空機等を含む)の所有、使用、管理で発生した事故
・闘争行為による事故
・他人から借り物を壊してしまった時の賠償責任
・同居の親族に対しての賠償責任
他人の物に対する補償はされるけれど、借りていた物で所有や使用、管理下が自分に移っている場合には補償の対象にはなりません。

●被保険者の範囲
個人賠償責任保険で補償される被保険者の範囲は次の通りです。
・記名被保険者
・記名被保険者の配偶者
・記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
・記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚(婚姻歴のない)の子
・記名被保険者が未成年者または責任無能力者の場合、上記のいずれにも該当しない記名被保険者の親権者、その他法定の監督義務者や監督義務者に代わり記名被保険者を監督する人など
このように複数の損害保険会社から、遠距離介護を対象とする親などをカバーできるようにために規定を変えるといった動きが出ています。
さらに同性パートナーも範囲に含まれるなど、様々な動きが見られますので、自分の家族が補償範囲に含まれるかを確認した上で加入するようにしましょう。

加入しておくことで家族全員が安心できる
日常生活において他人に対する損害賠償責任を補償する保険が個人賠償責任保険です。世帯主が加入しておけば、その家族全員が補償されるなど利便性の高い保険なので、現在加入している損害保険に特約として付帯されているか確認するようにしましょう。

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