火災保険に付帯する個人賠償責任保険とはどのような保険?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
b1d53804559c931b4ea196ed325b4cef_s

火災保険の特約の中に個人賠償責任保険(特約)というものがあります。この個人賠償責任特約は日常生活の中で起きた賠償責任に対して補償されます。
賃貸物件に住まいがある場合は特にこの特約を付帯していることが重要になりますので、内容を理解して加入を検討するようにしましょう。

個人賠償責任特約の内容
個人賠償責任特約は自動車事故以外の日常生活における賠償責任を補償する保険です。例えば自分の家が火元となり、隣家などに与えた損害については失火責任法により賠償責任は問われません。
しかし賃貸物件に住まいがある場合に、水漏れなどで下の階の住民に損害を与えてしまうと賠償責任を問われる可能性はあります。

補償を受けることができるケースとは?
個人賠償責任特約で補償されるケースは実に様々です。例えば給湯管からの水漏れで階下の部屋の天井にシミを作ってしまった場合や、マンションの駐車場の車に自転車がぶつかってキズをつけてしまった場合、買い物中に陳列棚の商品を落として壊してしまった場合、子供がボール遊びをしていて他人の家の窓ガラスを割ってしまった場合など、色々なケースに対応できます。

自転車事故でも補償される
自動車やバイクの事故なら、自賠責保険や自動車保険から補償を受けることができることもあるでしょう。しかし自転車による事故は補償されません。
自転車事故は近年、死亡事故にまで発展するケースもあるため、何らかの補償の備えが必要です。

ペットを飼っている人も備えておきたい補償
さらにペットを飼っている人は、犬を散歩中に通行人に噛んでケガを負わせてしまう可能性もゼロではありません。このような場合にも個人賠償責任特約を付帯していれば補償されます。
家の中での損害だけでなく、日常生活の中でありがちな事故にも対応してくれる保険ですし、世帯主が加入しておけばほぼ家族全員が補償されることになります。

他にも補償されないケースとは?
ただし注意したいのは仕事上で損害賠償責任を負った場合は補償の対象にはなりません。例えば飲食店を経営している人が自転車で出前中、通行人にぶつかってケガをさせてしまった場合や衣服を汚してしまった場合などの賠償責任については補償されないことになります。
名誉毀損やプライバシー侵害といったことへの賠償責任についても補償の対象外です。あくまでも日常生活を送る上で他人や他人の物に対して損害を生じさせ、それに対する賠償責任について補償されるということを理解しておきましょう。

万一のトラブルを解決するために
個人賠償責任特約は加入しておくと日常生活の中のトラブルを解決するために役立ちます。多額の賠償責任を負うことになっても安心ですので、火災保険や自動車保険、傷害保険などに特約として付帯しておくと良いでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。