借家人賠償保険の保険金額はいくらにするべき?

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進学、就職、単身赴任など、新生活を迎えるにあたり、賃貸住宅を借りて生活を始めた人も多くいると思います。
賃貸住宅を契約する際に、入居条件として家財保険に入るよう不動産会社から求められたという人も多いでしょうが、実際にどのような補償内容なのか理解している人は少ないかもしれません。
万が一の際にどのくらいの保険金を受取ることができるのか、適した補償内容かを確認することで保険料を節約できる可能性も十分にあります。

借家人賠償責任保険への加入が必要?
不動産会社が契約時に家財保険への加入を求める理由として、「借家人賠償責任保険」に加入させることが目的になっている場合があります。この借家人賠償責任保険とは、どのような内容の補償なのでしょう。

借家人賠償保険とは?
借家人賠償保険は漏水や火災などで部屋に損害を及ぼしてしまった場合に、原状回復するための費用をカバーするための保険です。加入していない状態で入居者が火災を起こした場合、賠償金が支払えなければ結局家主が大きな損失を被ることになります。
さらに入居者も経済的に追い詰められることになりますので、賃貸住宅を契約する際には加入しておくことが望ましいでしょう。

家財保険の保険金額の目安は?
家財とは一般的に家電や家具などの生活用動産を指します。保険金額を決める際には、これらの家財をどのくらい保持しているか、どのくらいの補償が必要かで決めることが必要です。
大きな家財をある程度ざっと見渡して決めることになりますが、一人暮らしの場合には50万円が目途になるとも考えられるでしょう。

借家人賠償責任保険の保険金額は?
ただし借家人賠償責任保険は家主に部屋を元の状態に戻すための保険ですので、ある程度の補償額が必要です。
例えば25㎡の部屋なら、500万円ほどあれば足りるとも考えられますが、1,000万円くらいあるとなお安心です。ただし保険料の負担は増えます。

過失で火災が発生した場合は?
万一部屋を借りている人の過失で火事が起きた場合でも、家主が火災保険に加入していればそちらから補償されます。賃貸物件の火災保険は「求償権放棄条項」というものが付帯されるため、家主の加入していた保険会社から保険金が支払われてもそのお金を求償されることはありません。
しかし家主が火災保険に加入していない場合なども考えられますし、仮に加入していたとしても保険を使うかどうかは家主の自由になることも理解しておきましょう。

借家人賠償責任保険での備えを充実させておくことが必要
家主の保険を使うことができたとしても、部屋を借りている人に負担を求めることは可能なため、被害が拡大した場合など様々なケースを考えれば1,000万円の補償額にしておくことも得検討するべきでしょう。
なお、借家人賠償責任保険は契約する家財保険に付帯する形で加入しますので、単独加入するものではないことも理解しておきましょう。

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